【コラム】中小企業デジタル化応援隊事業の傾向

10/29/2020

経済産業省がフリーのSEやコンサル対応可能な案件紹介サービス”中小企業デジタル化応援隊事業”を開始して約半月が経過した。
ここまでの傾向は以下のようになっている。

中小企業デジタル化応援隊事業
https://digitalization-support.jp/

・案件詳細の精査
民間のエージェントは営業担当者等がエンドユーザに需要の詳細や特記事項を確認するが、本件ではそこまでの説明が求められていない。案件説明を見る限りだと、作業範囲が不明なだけでなく、エンドユーザーが使える全体予算が記載されていない。
このため提案側としてはどれくらいの規模と機能によるソリューションで解決すべきかわからず、プロジェクトの難易度が見えにくくなっている。

・案件募集期間
案件内容はPDFで公開され、数日スパンで随時更新されているようだ。しかし2-3日前の案件でも提案が決まってしまうなど、供給に対する需要量の小ささが見て取れる。今後本事業が知られて、案件数が増えればこの現状は変わるかもしれない。

特にプロジェクトの難易度と全体予算が不明な点については、抱えている提案規模が小さいフリーランスには不利とできそうだ。今後の成約状況がフリーランスでなく(提案体力のある)中小企業中心になる可能性もあるので注視したい。