【コラム】中小企業デジタル化応援隊がWEBサービス化、副業参画も可だが案件には偏りが

中小企業庁運営の中小企業デジタル化応援隊事業は従来の紹介サイトから会員を管理するWEBサービスに変更された。
11月以降はIDとパスワードによりログインして案件などを確認する方式に変更されている。PDFで案件一覧を作成して、リンクを置いていた前近代的な方式から大幅な進歩となった。

しかし一部には詰めが甘く、利用するにはちょっとした工夫が必要になることがわかっている。

・利用には登録が必須

10月までのサービスサイトではリンクをクリックするだけで案件一覧のダウンロードが可能だった。しかし現在は登録者のみが案件を閲覧可能になっている。
こうなると新規で登録しようにも、事前に自分に合致する案件があるかどうかが不明で、積極的に調べる人とそうでない人(参画をあきらめる人)に分かれると思われる。
案件のジャンルについては15日現在以下のような記載がある。(クリックで拡大)

特に案件が多いのがEC構築やホームページ構築で、終了したものも含めると200件以上が登録されている。この分野に強い人は登録して支援を検討するのが良いだろう。一方IOTについては15日現在案件が無く、登録しても少ない案件の奪い合いになる可能性がありそうだ。

・受注には提案書が必要

自分のスキルに合致する案件が見つかったら、クライアントになる企業に提案書を送付する必要がある。これも実際はサービス経由での申し込みになる。
なおログイン後は支援希望企業の企業名が見えるようになっている。(10月までのPDFでは非公開)
このためサービスサイト経由で質問しなくても、実質的には直接の質問が可能になっている。(サービスサイト内にもメール機能は実装されている)

案件数は現状150件超がオープンになっており、ぱっと見は盛況となっている。しかし国策のサービスでもあるため、登録者は相当数が見込まれそうだ。
当サイトでも有望な新着案件を随時紹介するので参画の参考にして頂きたい。