【コラム】中小企業デジタル化応援隊の支援者登録が終了、案件の今後は?

当サイトでも案件紹介していた中小企業デジタル化応援隊の専門家受付が先月いっぱいで終了した。しかし企業からの多くの相談が未対応のまま放置されている。

中小企業デジタル化応援隊事業の公式には以下の説明が掲示され、既に新規での専門家登録ができなくなっている。
”中小企業、IT専門家、SMEサポーターの新規登録申請を終了しました。支援案件完了および支援実施報告の提出期限は2021年2月28日までとなっておりますので、期限内でのご対応をお願いします。”

恐らく新年度以降の予算が現状割り当てられないということで、これ以上の大盤振る舞いがむつかしいのが原因と思われる。中小がほぼ無料のような形でIT化相談を受けられた本事業は実質的に終了となる。
しかし現在もオープンの案件が5000件以上あり、手つかずの状態が続いている案件も少なくない。地方自治体が営業活動して、中小企業に案件登録させただけで実質的に解決は見られない状態だ。
企業の中にはある程度の支払いをしても良いのでIT化を進めたい…という向きもあるだろう。

事務局に問い合わせたところ、”決定があれば発表します”との返答があっただけで、オープンになっている案件相談の今後については不明の状態が続いている。ひょっとしたら3月以降もこれらの相談内容が閲覧できる可能性があるが、政府予算がついていないので成約率は相当に低下するだろう。

大量の募集をかけておいて未決案件を放置する運営方針には疑問が残るが、今後良い決定が出る可能性もあるので注視したい。